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<  2009年 11月   >
  • marguerite diary 今日の縁側
    [ 2009-11-26 08:42 ]
  • marguerite diary 今日の西アフリカ
    [ 2009-11-24 08:54 ]
  • marguerite diary 今日も珈琲
    [ 2009-11-19 10:07 ]
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    [ 2009-11-17 09:49 ]
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  • marguerite diary 今日の西アフリカ
    [ 2009-11-06 08:52 ]
  • marguerite diary 今日の縁側
    [ 2009-11-05 09:47 ]
marguerite diary 今日の縁側
村椿菜文

築80年の我が家はそこらじゅう隙間だらけで「湘南でいちばん寒い家」と公言している。けれど晴れた日の縁側は暖かい。日だまりを見つけてごろりとねっころがる猫のような娘。

最近、普通の家の冬の室温というのがよくわからない。セーターがほしくて洋服屋さんに行くと、薄手のものや半袖のものが多く、こんなの春の格好だよ、と首を傾げながら帰ってきたけれど、今どきの家はああいったものでもじゅうぶん過ごせる暖かさなんだなあとしみじみと思った。わたしが求めているセーターは、ハードでタフなアウトドアショップにでも行かないと置いていないみたいだ。

家が寒いといっても、できる工夫をしていないのだから文句を言う資格はない。襖をとっぱらい、障子を入れず、カーテンを吊るわけでもない。寒いに決まっている。今年の冬も着ぶくれて過ごすことになりそう。
by marguerite-press | 2009-11-26 08:42 | marguerite diary
marguerite diary 今日の西アフリカ
丹保昌子

台所の窓にはカーテンをかけていません。裏庭の緑がいつでも見えるようにしています。芝生、物干し場、ほったらかしの家庭菜園にはバナナが植わっています。その向こうの広い圃場(ほじょう)には様々な作物が植えられ、それがとぎれたところに湖、そこを越えたところにはジャングル。裏庭の、バナナの葉に遮られた隙間から、僅かにその遠くの密林をうかがうことができます。窓の外の緑を眺めながら、料理を作ったり、さまざまなことを思い巡らせたりするのです。
台所は西向きです。夕食をこしらえる時間は陽が真っ向から射しこみます。が、幸いなことに。裏庭の巨木が、強烈な日差しから台所を守ってくれているのです。それは、古いアボガドの樹。長い間、アボガドだと気付かなかったのは、実が成熟せずに消えてしまうからです。人から指摘されて、初めて知りました。花が咲き、虫も集まるのに、結実しないのは、古いために、生命を生み出す力が弱くなったからなのでしょうか。
だからといって、役立たずなどでは決してありません。枝を広げて日陰を提供し、鳥たちに羽を休む場所を作り、長いこと代々この家の台所で料理をする人間たちを見守ってきたのです。樹の下では洗濯物が今日も翻っています。

写真:アボガドの古樹。左手に台所、右手にバナナ畑があります。
by marguerite-press | 2009-11-24 08:54 | marguerite diary
marguerite diary 今日も珈琲
廣瀬義智

先日、知人から昔使っていたというサイフォンをいただいた。
ハリオというガラスメーカーがつくっていたもので、部品が何点か無くなっているとのことだった。早速ハリオに電話して問い合わせみると、このモデルはもうすでに作っていないが、現在のモデルでも代用できるとのこと。電話でも注文を受けてくれるそうで、足りないものを購入した。
サイフォンは、19世紀初頭にフランスやイギリスで開発されたとされている。その後、アメリカに渡り、日本では、1925年に始めて生産されたそうだ。コーヒーユーザーのなかではドリップ式が圧倒的に多いなか、見た目の美しさ、味の均等性(淹れる人によって味がぶれない)、また香りがぐっと強くでることから喫茶店を中心に流行していった。僕がいただいたものは、1980年ごろカフェをしていた友人が使っていたものだが、大事に保管していたようで新古品といった感じ。珈琲の仕事をして12年になるが、まだサイフォンで淹れたことがない。これから寒くなって珈琲が一番美味しい季節になる。新しいチャレンジするにはもってこいだ。
by marguerite-press | 2009-11-19 10:07 | marguerite diary
marguerite diary 今日の縁側
村椿菜文

つい先日、叔父が亡くなった。最期を看取った家族の希望は、叔父を家から送り出すこと。男手が駆り出され、居間の大きな家具を動かして祭壇を整える準備をして葬儀屋を待つ。たくさんの弔問客が押し掛けると家にはとても入りきれないので近親者のみの密葬となった。最期のお別れをしたかった、駆けつけたかったという人もいたはずで、みんなの意に沿う葬儀ではなかったかもしれないけれど、送り出す家族の気持ちがいちばんに尊重されていいとわたしは思うし、叔父も家から旅立ちたかったんじゃないかと想像する。

田舎の祖母が亡くなったとき、葬儀はまったくのオールドスタイルで、居間に祭壇が設えられ、供物や花でいっぱいになった。花農家をしている叔父は「大往生でめでたいから」と、赤とピンクのカーネーションで大きな花輪を作った。家の裏手のビニールハウスにござを敷き、近所の男達が集まって野良着で酒盛り。これは昔、まだ土葬していた頃の名残で、墓堀の手伝いにきた男衆をもてなすためのもの。和やかで好い葬儀だった。

先日の叔父の葬儀では、できるところは自分たちの手作りでやりたい家族と、なんでもパッケージで進めたい葬儀屋とのバトルで最後は葬儀屋が勝ち、すべてが思うようにはいかなかった。けれど、近しい人ばかり集まった家から送り出された叔父にさほどの不満はなかったはずだと、わたしは思う。
by marguerite-press | 2009-11-17 09:49 | marguerite diary
marguerite diary 今日の西アフリカ
丹保昌子

日本では秋も深まる11月。しかしここでは、乾季の初め。雨が全く降らなくなります。朝は涼しく20度前後、昼はぐんぐん温度が上がって30度半ばを超える暑さ。帽子なしに外を歩けません。
水分がどんどん身体から蒸発していくこの季節にふさわしく、水気の多い果物がお目見えします。オレンジ、グレープフルーツ、タンジェリン(みかん)、ポメロ(ざぼん)。そうそう、トマトも旬です。
柑橘の皮をむくと、大量に種が飛び出してきます。日本のものよりも、多く、且つ大きくぷっくり膨らんだ種。私には豊饒の象徴のように思えます。実際、アフリカの女性は多産ですから、そんなふうに結び付けて考えるのでした。
オレンジ、タンジェリンはいわゆる「オレンジ色」ではなく、黄色と緑が混じった、まだら模様。密林の緑の色、太陽の色が混在した、まるでこの国のようです。
散歩して帰ってくる娘は、いつも何かしら私へ花や葉っぱなど、お土産を手にしています。乾季になると、小さな緑色の硬いオレンジを手にして。彼女は余所の庭にある木に実っているものを、勝手にもいでくるのです。ちいさい人が一個二個持ち去っても、持ち主は怒りません。幼子に優しく、おおらかな人々です。

写真: 隣家のポメロ。街ではグレープフルーツといって売られている。本物との区別がつかないらしい。明らかに違うと思うのだけど。
by marguerite-press | 2009-11-12 09:11 | marguerite diary
marguerite diary 今日の本屋

坂本真衣子

 以前、村椿菜文さんからお知らせがあったようにマーガレットプレスで黒田真琴さん、村椿菜文さんの「帽子と朗読」記念冊子を製作しました。本誌のマーガレットプレス以外の冊子発行、ということで一同緊張しつつも、楽しんで製作に取り組むことが出来たように思います。
 イシカワアユミさんにデザインを練ってもらっている間、わたしは地元である岡山県に帰省することになっていて、製作期間中に家を離れるのを不安に思いつつサンプルとして作った冊子を旅の間持ち歩いていました。毎日鞄から取り出してはページをめくり、イメージを膨らませると共に、冊子として強度が申し分ないか確かめるためです。選んだ紙の厚み、枚数、糸の強度が合わさったときにどういう結果になるのか。こういうところが心配性というか、大丈夫だろうと思いながらも試してみないと落ち着きません。
 今回は16ページの一折中とじです。マーガレットプレス2号は、通っている製本教室で断裁機を借りて小口を揃えていますが、帽子と朗読はページ数が少ないので手で仕上げ断ちをしました。ここで失敗すると、作った本を駄目にしてしまうので緊張です。でも結構好きな作業です。
 表紙は真琴さんの冬の帽子のひとつですが、とっても綺麗ですよね。素材として写真が送られてきたとき、あまりにきらきらして見えて胸がいっぱいになりました。冊子にはいろいろな帽子が登場します。それらを眺めて製本していたので、自分でもすっかり欲しくなってしまいました。実際に帽子を見てみるととっても心を込めて編まれていることがわかります。しかも、めちゃめちゃ手触りが気持ちいいんですよ! こんなに素敵なものが、人の手から産み出されるなんて不器用なわたしには想像できないです。そして、その人にしか作れないから、これが「真琴さんの仕事」なんですね。人にはそれぞれ、「その人の仕事」っていうのがあるんだろうなあ、と思います。だから、わたしはわたしの仕事を頑張りたいです。
 今回の「帽子と朗読」、Lama Coffeeでの合同展示は終了してしまいましたが、続いてAtelier Kikaにて11月18日から29日まで黒田真琴さんの帽子展「Freely」が開催されます。真琴さんの帽子に会いに、みなさまどうぞ足を運んで下さい。今回はハットピンやブローチも製作されるそうです。帽子に付けて、毎日違う装いを楽しめるとのことです。菜文さんの詩と、帽子の写真がコラボレートされた冊子「帽子と朗読」もそちらで手に取って見ていただけると嬉しいです。

by marguerite-press | 2009-11-09 19:34 | marguerite diary
marguerite diary 今日の西アフリカ
丹保昌子

はじめまして、ご挨拶申し上げます。突然、お誘いを受けてマーガレットプレス・ダイアリーに参入することになりました。皆様におかれましては、「いったい何者?」と思われることでしょう。
私は今、西アフリカに住んでいます。ここの熱帯農業研究所に所属することになった夫にくっ付いて、右も左もわからず、外国語もろくにしゃべれず、この国にやってきました。
さて、アフリカと言うとどのような印象を持っていますか?
ほとんどの人々は野生王国のサバンナを想像されることでしょう。もしくはサハラ。または紛争による貧困。それはあくまでこの広大なアフリカ大陸のごく一部であり、全てではありません。私の住んでいるところは、グリーンベルトと呼ばれるジャングル地帯、その近くの都市にある研究所内です。ここは人の手によって整備された、また別の「異国」です。こうした二重の外国という環境での「ぐるりのこと」を綴ろうと思います。真のアフリカの姿とは言えませんが、それでも様々なことに心が揺り動かされるのです。

写真:施設内の湖。その向こうにはジャングルが広がっている。

たんぼ・しょうこ
美術作家・永井宏氏の通信ワークショップに参加、文章修行中。一児の母。

by marguerite-press | 2009-11-06 08:52 | marguerite diary
marguerite diary 今日の縁側
村椿菜文

家の西側に落葉樹を植えると好いそうです。夏には葉が茂って強い西日を遮ってくれ、冬は葉を落として日を通してくれます。
「だから家の西側にカキが植わってることが多いよね」と夫。風水には詳しくありませんが、金運というのは黄色いものを目指して飛び込んでくるそうで、家の西側に黄色い実をつけるカキを植えるのは風水的にも好いらしいです。「そうか! だからカキは木へんに西って書くんだね」とわたし。「あ!そういえばそうだね。よくできてるねえ」と感心する夫。しかし、カキは木へんに市です。しばらく気づかなかったわたしたち。おばかさんな夫婦です。ではなぜカキは木へんに市? これは「ギモン」の大石さんにお任せすることにします。
by marguerite-press | 2009-11-05 09:47 | marguerite diary